「保育士」として東京で働くメリットとデメリット

東京で保育士として働く選択をする時

保育士の資格を取得して、これから就職活動や転職活動をするという時、地方で保育士となるのか、上京して東京で保育士になるのかの選択肢が考えれます。

実家を離れて憧れの東京で働いてみたい!でも、東京ってなんだか怖そうだし東京への一歩が中々踏み出せない方は結構多いと思います。

この記事では、そんな方のために東京で保育士として働くメリットや魅力から、おすすめエリアや、実際に保育士として働くまでの流れなどの情報をお届けいたします。
この記事を読めば東京で保育士として働くイメージがつかめるようになること間違いなしです!

ですが、その前にまずは東京における保育の現状として待機児童の問題について簡単に見ていきましょう。

待機児童問題の現状

現在、保育の界隈で問題になっている待機児童の問題ですが、これは保育園に通わせたいお子さんの数と受け皿となる保育園の数が釣り合っていないことから起きる問題です。
具体的には、保育園であずかることが出来る子供たちの数が保育園を希望する子供たちより少なく、保育園に入園することが出来ない子供たちが出てきてしまうという問題です。
そしてこれこそが待機児童問題と呼ばれているものになります。

東京ではこの待機児童の問題が年々深刻化しています。
下記は平成24年~平成29年における待機児童数の推移をグラフにしたものです。
毎年8,000人ほどの待機児童がおり、それが増加傾向にあることが分かります。

平成24~29年東京都待機児童数推移

また全国と比較してみても東京での待機児童数がダントツで多いことも分かります。
面積が狭いのに一番待機児童が多いので下記の図を見るとその多さと密集率が分かると思います。

待機児童数全国マップ

この状況の中で、東京都や政府は受け皿となる保育園を増やすことで対応していますが、それでも待機児童は増加の一途をたどっています。
下記のグラフは認可保育所の施設数とあずかることが出来る子供たちの定員数を追ったものとなります。
平成29年は認可保育所を増やすことで、定員数を前年より16,000人も増やすことに成功しました。
しかし、それでもこの年の待機児童数は8,000人という数にまで及んでいます。

受け入れ児童数の推移

東京都の認可保育所数の推移

この現状は実は東京での保育士待遇を良くするために一役買っているのです。
施設を増やしても増やしても待機児童は減るどころか増加していきます。
保育園の数が増加しても、待機児童が減らない原因の一つとして、一番大切な保育士さんの数が足りていないことが挙げられます。
そこでこの保育士不足の問題を解消する為に東京で働こうとしている保育士の待遇を良くすることで保育士として働きたい方を増やすための様々な方策がとられています。

これらのことも東京で保育士として働く場合の魅力になります。

前置きが長くなってしまいましたが東京で保育士として働く魅力とは?について見ていきましょう。

東京で保育士として働くメリット

ここからは実際に東京で保育士として働くとどんなメリットや魅力があるのか?について見ていきましょう。

東京で働くメリットとして、主に次の3つのコトが挙げられます。

メリット1 お給料が高い
メリット2 福利厚生が抜群
メリット3 求人数が多い
メリット4 環境が整っている

これらが東京で働く際のメリットです。
1つずつ詳しく見ていきましょう。

【東京で働くメリット1】お給料が高い

東京で働く一つ目のメリットはやはりお給料が高いことではないでしょうか。
東京ではどんな職種でもお給料が高い傾向にありますが、保育士もまた例外ではありません。

<保育士の全国平均と東京都内の平均>

性別 東京都の平均給料 全国の平均給料
男女計 397.6万 342.1万
男性 416万 377.3万
女性 394.4万 339.7万

保育士はよくお仕事内容と対価としてのお給料が釣り合っていないとよく言われますが、
そうだとしてもお給料の低さを受け入れることは出来ればしたくないはずです。
少しでも高いほうが良いに決まっていますよね。

東京の保育士さんのお給料が地方に比べて高いことはその点で非常に大きなメリットと言えます。

上記の表は性別ごとの保育士の東京都と全国平均を比較したものです。

男女別に見ても東京都内の平均年収が全国平均を上回っていることが分かります。というよりも保育士は東京都内の平均年収が全国で一番高いのです。
やはり生活の基盤となるお給料はないがしろにしたくないもので、余裕がない中で働くことは精神的な負担にもなるでしょう。
せっかく憧れていた保育士になれても生活が破綻してしまえば元も子もないですしね。
東京が地方に比べてお給料面でアドバンテージがあることは一番のメリットではないでしょうか。

【東京で働くメリット2】福利厚生が整っている

冒頭の待機児童問題の項目でも少し触れましたが東京は福利厚生の制度が整っているところも多いです。
地方の保育士よりも優遇することで、東京に保育士を集めるためです。

東京都が行っている優遇項目として注目を集めているのが、「保育士宿舎借り上げ支援事業」と呼ばれるものです。
こちらは保育事業者がアパート・マンションを借り上げ、一定の要件を満たした保育士住まわせた場合、都及び区が家賃の8分の7まで負担してくれるという制度になります。

負担前の家賃は8万2千円までという条件があるのですが、8分の7まで負担してくれるのは家賃相場が高い東京に住む人にとってかなり心強い制度です。

こちらの制度について詳しく知りたいという方は世田谷区の情報が分かりやすいので、参考にされたい方はどうぞ。

【世田谷区】保育士の宿舎借り上げ支援制度について

この「保育士宿舎借り上げ支援事業」ですが、基本的には先ほど家賃の上限額は8万2千円までなのですが、区によっては上限額を上げているところもあります。
以下に上限額を上げている区を高い順に表にしました。

順位 家賃補助上限額
1位 千代田区 130,000円
2位 港区 112,000円
3位 渋谷区 100,000円
4位 目黒区 92,000円

家賃相場が特に高めのところでは8万2千円でもまかないきれない場合もあるので、こういった上限額の上乗せは非常にうれしいですね。

ただし、この制度非常にいいことづくめですが気を付けるべき箇所があります。

この制度を受けたい場合は、働こうとしている保育園がこの制度を採用しているかということを必ず確認してください。

こちらの制度は都や区から個人の保育士さんへ適用するものではなく、あくまで都や区から保育園に向けての制度です。
ですので、この制度を保育園側で利用していなければ、もちろん受けることが出来ませんので、必ず確認するように致しましょう。

特に東京は家賃相場が高い傾向にあるので住宅手当が出るところを基準に探すというのも一つの手段となります。

また、家賃補助以外にも福利厚生が充実している求人が非常に多いです。
一例として
・交通費支給
・社宅・寮完備
・退職金制度
・社会保険
が挙げられます。

実際の求人では以下のように掲載されていることが多いです。

【求人例1】
下落合そらいろ保育園(クラス担任又はフリー)
・東京都新宿区中落合2-7-5
保育士求人なら保育のお仕事

【求人例2】
ぽけっとランド西蒲田保育園
・東京都大田区西蒲田7-35-1-3F
保育士求人なら保育のお仕事

求人サイトを見て地方と東京の求人情報を比較すると東京の方が福利厚生が整っている傾向にあります。

やはり東京都が推進している家賃補助の制度が一番の目玉でしょう。

【東京で働くメリット3】求人数が多い

東京で働く3つ目のメリットとして、東京は求人先が多いことが挙げられます。
下記の2つのグラフは保育士の有効求人倍率が高い順に並べたものと、全国の求人数における主要都市の保育求人の割合を示したものですが、どちらのグラフでも東京がダントツで求人数が多いことが分かります。

求人倍率

主要都市の求人割合

特に求人割合は5倍以上となっており、これは1人の求職者に対して、5つの求人が割り当てられる計算になります。

・・・選び放題ですね。

また、求人数だけでなく働くことが出来る職場の種類も豊富です。
公立も私立もまた認可も無認可も、企業の保育所・病院内の保育所など、とにかく雇用の場が幅広くたくさんあるということも大きなメリットです。

雇用の形態が幅広くあるので、例えば一度、効率の保育園保育士として働いて挫折してしまったという方でも、病院内の保育所で再挑戦してみることもできるわけです。

どんなに子供のことが好きでも、その雇用形態の雰囲気が合わなければずっとはたらいくことは難しいと思いますが、単純に選択肢が多いのは非常にありがたいですね。

【東京で働くメリット4】環境が整っている

東京では様々な体験ができるという点です。

地方にいると狭い地域の中での生活となりますので、刺激的な事も少ないです。
一方東京には保育士を必要としている様々な施設があり、仕事を通じて得られる経験の多さなどがメリットになると考える保育士さんが多いです。

また若い人にとって東京は色々な場所があり、遊びに行くにしても勉強するにしても、とにかくプライベートが充実するという意見が多いです。

これから東京に上京し保育士として働くということを考えている方は、メリットももちろんですが、デメリットはなにか?ということもしっかり理解しておく必要があります。
ではデメリットにはどんなことが考えれるでしょうか?

東京で保育士として働くデメリット

デメリット1:物価が高い

東京は地方と違い物価が高く生活しにくいと感じる人も多いです。
一人暮らしの方は疲れて帰宅することが多いので、どうしても外食やコンビニで済ますことが多く、食費がかさみます。
お金が思った以上にかかるということもデメリットです。

デメリット2:保護者との関係性

デメリットとしてお子さまの保護者との関係性を挙げる方もいます。
地方と比較して都市部に暮らす保護者は、対応が難しいという意見が多いです。
将来的に受験を考えている保護者もいますし、都会はちょっと神経質な保護者が多いようです。

保護者への対応などは保育園の先生・園長などみんなで対応してくれるので、解決できることもありますが、ストレスになりやすいことも理解しておきましょう。

東京のエリア別の家賃相場

ここからは東京でどこのエリアに住もうか考えている方の参考になるように、
おすすめのエリアの簡単な紹介と家賃相場について見ていきます。

三鷹市

駅周辺にメジャーなお店が沢山ありつつも駅周辺を離れると静かな住宅街や自然が広がっており、都会感と地方感が非常にバランスよく調和されている魅力的な街です。

井の頭公園やジブリの森が人気のスポットで休日には多くに人が訪れます。
今人気の吉祥寺に近いのもグッドですね。

【家賃相場】

広さ 家賃相場
1R 64,000円
1K 68,000円
1DK 83,000円
1LDK 128,000円

高円寺

2つの大きな商店街が特徴の高円寺ですがこの街も落ち着いた場所に住みたいと思っている方にはおすすめのエリアです。
しかもお洒落なお店や個性的なお店も多くちゃんと都会っぽさが上手く溶け込んでいます。

また、新宿や中野などの主要駅へ二駅ほどで着けるアクセス環境の良さも見逃せないポイントです。

犯罪の発生率も低く女性の一人暮らしにもおすすめな場所と言えます。

【家賃相場】

広さ 家賃相場
1R 70,000円
1K 77,000円
1DK 88,000円
1LDK 133,000円

調布市 仙川

こちらの街は急行こそは止まらないのですが、家賃の割に新宿・渋谷まで30分圏内で、駅前もかなり充実しており穴場的なおすすめエリアです。

また、駅から3分程のところに温泉施設などもあるので、新宿などの職場から疲れて戻ってきた体をゆっくりと温泉で癒すことが出来る点も魅力です。

【家賃相場】

広さ 家賃相場
1R 57,000円
1K 65,000円
1DK 73,000円
1LDK 100,000円

まとめ

いかがでしたでしょうか。
保育士の待機児童問題から始まり、東京で働くメリット・デメリット、おすすめエリアと見てきましたが、東京で保育士として働くイメージが少しでもクリアになっていただけたら幸いです。